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【第12回】SNSキャンペーンをする前に読みたい!気をつけるポイントと活用事例

SNSを使ったキャンペーンは、WEB上に広告を出すよりも比較的に低予算でユーザーに商品やサービスについての情報発信ができるというメリットがあります。

しかしSNSごとの特徴を知り、それぞれのSNSに適したキャンペーンの設計をしなければ、思うように拡散できず成果が上がらないということにもなりかねません。また、運営側が定めたガイドラインを知らずに違反してしまうと、最悪の場合は利用停止になってしまうことがあります。

そこで、キャンペーンを行う際に知っておきたい各SNSの特徴やガイドライン、SNSをうまく活用している企業のキャンペーン事例などをまとめました。


各SNS(Facebook、Twitter、Instagram)キャンペーンの特徴

Facebookキャンペーン

Facebookで行われるキャンペーンは、応募条件として投稿にコメントをする、投稿に「いいね!」するといったことが多く設定されています。コメントや「いいね!」が付くことによってフォロワー以外のニュースフィードにも表示される可能性はあっても、基本的にはFacebookユーザーに広く拡散するというよりフォロワーとの関係を深めるイメージです。

Facebookにもシェアなどの機能はありますが、キャンペーンの応募条件に使用することは許可されていません。応募条件として、Facebookページの投稿に対してコメントや「いいね!」をするといったアクションは現時点で違反にならないため、投稿テキストに応募方法を記載してキャンペーンを告知し、その投稿にコメントや「いいね!」をした人の中から当選者を選ぶという方法がやりやすく、シンプルです。

Facebookでのキャンペーンを企画する際には、事前に必ず 公式のガイドラインプラットフォームガイドラインをチェックするようにしてください。ちなみに、両ガイドラインで禁止されている事項の例は以下です。

  • 応募条件に「Facebookページに『いいね!』する」、「Facebookページの投稿をタイムラインに投稿・シェアする」、「投稿に友だちをタグ付けする」ことを含むこと
  • 「友達のタイムラインでシェアするとプレゼントの当選確率が上がる」とするなど、友達のつながりを利用すること
  • Facebook社と関係があるキャンペーンのように見せること 


Twitterキャンペーン

Twitterで行われるキャンペーンの応募条件の多くは、「フォロー&リツイート」、あるいは「指定のハッシュタグをつけてツイート」です。そのため、自社アカウントのフォロワーだけでなく、Twitterユーザーへの幅広い拡散が望めます。

Twitterでは「 キャンペーンの実施についてのガイドライン」が定められているため、事前にこちらを確認します。Twitterで禁止されている事項の例は以下です。

  • 複数のアカウントを新規で作成させること
  • 同じツイートを何度も繰り返すことを推奨すること(リツイート数が多いと当選確率が上がると示唆するなど)

ちなみにTwitterの検索結果にはすべてのツイートが表示されないことがあるため、ガイドラインでは、参加者のツイートをすべて抽出しやすくするために主催者の「@ユーザー名」を含めてツイートするよう促すことを推奨しています。


Instagramキャンペーン

Instagramで行われるキャンペーンでは、応募条件として特定のハッシュタグを付けて写真を投稿してもらうという方法がよく用いられます。キャンペーンを通してフォロワーを増やしたい場合は、公式アカウントをフォローしてもらうことを応募条件に加えます。幅広い拡散はあまり望めませんが、キャンペーン応募へのハードルが少々高いため、熱量のあるファンが集まりやすいと考えられます。

Instagramでキャンペーンを行う場合は、事前に「 プロモーションガイドライン」をチェックします。そこでは、利用者が写っていない写真に利用者自身をタグ付けするよう仕向けるなど「コンテンツに誤ったタグを付けること」が禁止されています。そのため、写真はそのハッシュタグに合った内容のものを投稿してもらうようにしましょう。

また、Instagramのキャンペーンは、応募条件の似ているTwitterと連動させて実施することがよくあります。


キャンペーンを企画しよう

目標数値を決めよう

キャンペーンを実施する前に、ファン数やエンゲージメント率などの目標をあらかじめ決めておきましょう。そうすることで、費用に対してどの程度の効果があったのか測定することができます。

ファンが喜ぶものをプレゼントしよう

誰もが喜んでくれそうなプレゼントといえばギフト券が真っ先に頭に浮かぶかもしれません。キャンペーンの目的が一時的にフォロワーを増やすことなのであればギフト券でもいいのですが、自社の商品やサービスのファンを集めたいのであれば自社商品やクーポン券を活用してペルソナが喜んでくれるものを当選賞品にすることをおすすめします。というのも、ギフト券が目的のユーザーはキャンペーン終了後にフォローを外してしまうことが少なくないからです。


キャンペーンを実施したあとが大切

キャンペーンを通してフォロワーが増加したからといって、安心してはいられません。キャンペーン終了後も気を抜かず、コンテンツの投稿やコメントへの返信を続けてユーザーとのコミュニケーションを図りましょう。

図は、キャンペーンを実施してフォロワーを集めたものの、日頃のコミュニケーションを行わなかった企業のTwitterアカウントのフォロワー数の推移を示しています。図からは、8月のキャンペーン実施時にフォロワーを増やしたものの、その後は緩やかに減少していっている様子が伺えます。

SNS運用の目的は、ブランドの認知や好意度の向上など、フォロワーを増やした先にあるはずです。キャンペーン終了後はフォロワーが増えたことに満足せず、なぜSNSを運用しているのかということに立ち返って、キャンペーンで獲得したフォロワーともしっかりとコミュニケーションを行い、良好な関係を築いていくようにしましょう。


キャンペーン事例

Facebook

カロリーメイトのFacebookページ(@cmt.official)では、Facebook限定のプレゼントキャンペーンを定期的に行っています。

応募方法は、キャンペーン投稿への「いいね!」とコメント投稿です。投稿するコメントには毎回テーマがあり、そのときの季節などに沿った内容が設定されています。例えば、6月に行われたキャンペーンにおけるコメントの投稿テーマは「雨の日の過ごし方」、7月は「この夏行きたい場所」、8月は「この夏満喫したこと」でした。


応募方法が毎回同じなので応募しやすく、コメントを通じてコミュニケーションが取れることから、既存のファンとの関係が深まりやすい設計になっていると言えます。


Twitter

うまい棒のTwitterアカウント(@Umaemon_40th)では、アカウントをフォローし、キャンペーン投稿をリツイートして応募するキャンペーンを毎週行っています。(2018年9月現在)

プロフィールにも“来年で40周年”とあるように、昔から愛される駄菓子でファンも多いうまい棒ですが、Twitterアカウントの開設は2018年8月とつい最近のようです。

フォロワー数1万6千人のところ、キャンペーンの応募者もほぼ同数(リツイート数をカウント)ということから、このキャンペーンによってフォロワー数を大きく増やすことができたのではないでしょうか。

このようにキャンペーンはアカウント開設をして間もないときなどに、フォロワーを増やすことにも役立ちます。

Instagram

18万人のフォロワーを持つハーゲンダッツ ジャパンのImstagramアカウント(@haagendazs_jp)では、ハッシュタグを付けて投稿し、応募するキャンペーンを行っています。

その内容は、例えば今年6月に行った「ハーゲンダッツバープレゼントキャンペーン」のように、商品を購入して写真を撮影し、指定のハッシュタグを付けて投稿すると応募できるという王道の条件のものから、今年3月に行った「#友ダッツキャンペーン」のように、ハッシュタグをつけて複数人が写った写真を投稿し、写った人数分のハーゲンダッツが当たるといった遊び心があるものまで多岐にわたっています。


まとめ

SNSを使ったキャンペーンは、各SNSの特徴やガイドラインを踏まえたうえで行うことが求められます。キャンペーンを行う際は他社の事例も参考にしながら、目的を明確にして実施しましょう。

今回は詳しく書きませんでしたが、キャンペーン実施後は、応募条件を満たしたユーザーの収集や当選者への連絡などの作業が必要になります。定期的にキャンペーンを実施する、もしくは当選数の多いキャンペーンを検討しているのであれば、ツールを導入して効率的に運用するのもいいかもしれません。




参考文献:林 雅之『デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 「つながり」と「共感」で利益を生み出す新しいルール(MarkeZine BOOKS) 』(株式会社翔泳社・2018年・P86〜87、P128〜135)


株式会社コムニコ

株式会社コムニコ

コムニコは2008年に創業されたSNSマーケティングのプロフェッショナルです。これまでに数多くの企業のパートナーとして事業をサポートしてきました。 2016年には事業の実績を生かし、SNSに関わる教育プログラムの開発・人材育成に従事する一般社団法人SNSエキスパート協会を設立するなど、SNSマーケティングの普及にも務めています。 また、培った知見をもとに、SNSアカウントの運用管理や検索・分析が効率よくできるクラウドツール「comnico Marketing Suite」、「POST365」、Twitterキャンペーンを効率的に運用できるツール「ATELU」の開発、提供をしています。